庭師・南雲範文が語る『木へのこだわりと愛情』 ー OUR SPIRITー
そこに住む人が変わっても庭の風景は残り続ける
―造園業を始めたキッカケは?
南雲:まず初めに、人間にとって「緑」は生活に欠かせない必要不可欠なものだと思っていて、日々の暮らしの中で、「緑」に癒しを求めることって多いと思うんですよ。
お客様が過ごす日常の中に、その大切な「緑」のある風景を表現できること、そこに大きな責任感と感動を覚えたのが造園業を始めたきっかけです。
自分が手を加えたことにより、その場所には「緑」が残り続ける。そこに住む人が変わっても、庭の風景は残り続ける。そんな、自分の生きた証が残る仕事がしたくて、この仕事を選びました。
お客様のライフスタイルに合ったお庭をご提案
―お仕事へのこだわりを教えてください。
南雲:「お客さまのライフスタイルに合ったお庭をご提案すること。」これを常に心がけています。その中で、私たちの培ってきた経験や得てきた知識を総動員し、こだわりのご注文や、繊細なご要望にも最大限お応えできるよう常日頃から取り組んでいます。
好奇心をくすぐる、アイデアの詰まったおもちゃ箱
―遊びごころの詰まった会社をお持ちだそうですね?
南雲:ガレージのような建物ですが、一応会社です。(笑) ここには私の好きなもの、気になったものが並んでいます。そのひとつひとつが好奇心をくすぐる、アイデアの詰まったおもちゃ箱のような空間です。
そして何より思い立ったらすぐ行動できる、実行に移せるこの場所があってこそ、私たちの仕事はよりクリエイティブでスピード感のあるものになっていきます。
木にも性格や特徴があって、その良さをどう引き出すかが腕の見せ所
―めずらしい木をたくさんお持ちだとか?
南雲:一人ひとりが違う個性を持っているように、一つとして同じ木はありません。こだわりを持ったお客様に気に入っていただけるよう、愛される木をご提供できるよう数多くの種類を取り揃えています。木にも性格や特徴があって、その良さをどう引き出すかが腕の見せ所。
近年、家の外観もさまざまな種類のものが見受けられます。植える場所や家とのマッチングも考慮に入れ、木の特徴・特性をふまえ最適な木をお勧めすることを心がけています。
昔から使われている良い物を理解したうえ、今までは庭木としてあまり使われなかったものや、海外の木など、新しい種類の樹木も積極的に取り入ており、このあたりではめったに見られない珍しい種類のものもご用意しております。